2019年2月7日木曜日

段の谷山 高知県室戸市  メルヘンは土佐の山間より出ず。

「ジョニーどこに行ってきたんだい?」
僕は聞いた。
「メルヘンの生まれるところさ。」
ジョニー山中は答えた。

杉の天然林とジョニー山中

段の谷山 高知県室戸市  メルヘンは土佐の山間より出ず。

高知県の東、安芸市と室戸岬の間にある奈半利町から、徳島県との県境にある、東洋町野根地区まで山越えの街道「野根山街道」がある。

江戸時代の参勤交代の道として使われた「野根山街道」。
現在も街道が残っている。街道と言っても山越えの道。

トレッキングにはもってこい。
ただ、ちょっと登り口がわかりにくいのだが・・・


段の谷山登山道は野根山街道に続く道

今回出かけたのは、段の谷山登山道。

高知市方面からは、高知県の室戸岬をまわり、徳島方面に向かう。佐喜浜から、北に入ること約15kmの所にある段の谷山。

佐喜浜から、しばらく佐喜浜川をさかのぼり、やがて舗装が切れる。押し固められてはいるが未舗装の道を3kmほど走ると、段の谷山の林道入り口。

林道の入り口は、ゲートがあり、施錠されている。
このゲートから先は林野庁の管轄となるので、ゲートを開けてもらうには、事前の申請が必要。

そこから、標高差400mほどの未舗装の林道を走ると、やっと登り口に到着。

下の写真のように看板が設置され、周遊コースとして整備しているが、なかなか登山口までが遠いのである。



やっと段の谷山登山道に着く。


段の谷山天然杉群を眺めながら、尾根につけられた野根山街道まで登るコース。



段の谷山登山道、天然杉群は想像力との戦いだ!


段の谷山天然杉群、約32本ほどの天然杉に名前が付けられている。
名前がついている杉たち

大きさで時代を連想させる杉の名前


縄文杉、弥生杉、江戸杉、未来杉・・・木の様子から推定して時代を決めたもの。ここらあたりは何となく想像力が追い付く。

形で連想させる杉の名前


おいで杉、兄弟杉、おんぶ杉、大杉など、杉の姿から、連想される名前をつけたもの。
大杉、これは見に行く価値のある巨大杉!


動物から連想させる形の杉の名前

トド杉、象杉、サイ杉、カニ杉など、動物の形から連想される杉の形から名付けられた杉。
何杉か忘れた(笑)

だんだん連想がおいつかなくなる杉

大王杉、大魔王杉、大老杉、仙人杉など、だんだんメルヘンっぽくなってゆく杉。

想像力は追い付かなくなり、解説文を読んで、無理やり自分を納得させる状態に陥る。あるいは、どうでもよくなってきたような気もする(笑)










だんだん、想像力が働かなくなってきて、「ああ、子供のころのような純粋な心が失われてしまったなあ。」などと思いながら登ると、やがて野根山街道に到着。





太平洋に向かった斜面で、おそらく高温多湿で、樹木が育つのに良い環境なのだろうと思う。行ったのは、2019年1月27日で、四国山地あたりでは、雪だったようだが、この段の谷の南斜面は暖かかった。

地蔵峠のすぐ東側に、大名行列の休憩所だろうか、フラットな広場があったので、昼食をいただく。


おやつにチョコフォンデュをいただく。



無事下山。


メルヘンは土佐の山間より出ず、ジョニーはそう思った。

「象杉という名前の杉があったんだ。象の形に見えるとばかり思ってその杉を見たけれど、どう見ても象の形に見えない。」
「解説にはこう書いてあった、杉の木の幹のしわが象の鼻いに見える。そう言われてみると、確かに象の鼻のしわに見えていた。

「ああ、メルヘンだ!って思ったよ。

「そうなんだ。」
僕は答えた。

「ねえ、ジョニーはどの杉が気に入ったの」
僕は聞いてみた。

「悟空杉」

ジョニーは答えた。
「筋斗雲にでも乗っていたのかい?」
「違うよ。」
ジョニーは言った。

「悟空杉は、杉の姿が、ドラゴンボールの変身した悟空に似ているから、なんだそうだ。」

「すごいね」
僕は言った。

「すごいよ。」
ジョニーは答えた。
悟空杉、確かに変身後の悟空にそっくり(笑)


「段の谷山の杉は、一見の価値がある。でも、それ以上にその杉につけられた名前がメルヘンすぎるんだ。昭和63年当時の職員さんがこの杉群の名前を付けたそうだけれど、ネーミングのセンスが、超越している。職員さんには、杉がこんな風に見えていたのかと思うと感慨深いよ。

「杉を愛していたんだね。」
僕は言った。

「たぶんね。」
ジョニーは答えた。

「自由は土佐の山間より出ず。というのは、自由民権運動を起こした、高知の立志社の記念碑に刻まれている言葉だ。」
ジョニーは続けた。
「この段の谷山は、まさにメルヘンは土佐の山間より出ず!だった。メルヘンがあふれ出していたよ。」
ジョニーは言った。


「もし、段の谷山に行く機会があるなら、杉のガイドブックを忘れずに持ってゆくといい。そうすればこのメルヘンの世界にどっぷりつかることが出来る。」

「そうなんだね。」
僕は答えた。


ねえ、ジョニー、メルヘンはあちこちにあふれているのかな。それとも限られた場所にしかないのかな。

あちこちにあふれているのなら僕もメルヘンがわかるようになりたいな、段の谷山の杉たちに名前を付けた職員さんのようにね。


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山で行方不明になった、一卵性双生児の兄「もみあげエルヴィス兄さん」
を探しながら旅を続けるジョニー山中。

旅をテーマにスポーツツーリズムをしながら自分自身の
メタボ対策もしているジョニー山中



嗚呼、ジョニー次はどこに旅にでるのか?

旅に出よう 今日の体重86.4 kg by Johnny


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